バイオシンセシス

バイオシンセシスとはデービット・ボアデラが創始したボディサイコセラピー(身体心理療法)です。

人間のエネルギーポイントは「思考(外胚葉)」「行動(中胚葉)」「感情(内胚葉)」と大きく3つのポイントに分けることができます。

「思考」は脳・神経系統・感覚器官、「行動」は筋肉・骨格・心臓・血管、「感情」は内臓器官というように体と部位に関係づけられています。

本来は、バランスよくエネルギーが循環しているのですが、家庭の躾や社会環境の中で、抑圧される感情がある場合、筋肉は硬直し(筋肉の鎧化)、自分が不都合と思った感情が出ないよう防御します。

「思考」と「行動」の間には首の後、「行動」と「感情」の間には横隔膜、「感情」と「思考」の間には喉にブロックが入ります。

体に閉じ込められた感情(たとえば自分のかわいがっていたペットが死んで泣きたかったけど我慢した悲しみの感情や、言いがかりをつけられ、腹が立ったのを我慢した怒りの感情)に気づき、運動エネルギーにかえて表現することで、本来の自由な体と心を取り戻し生き生きと自分らしく生きることができます。

バイオシンセシスワークの進め方

たとえば、喜び、怒り、悲しみなどの感情を感じにくい人は、手を使ったワークをします。

心理学では、手はハートの触手と言われています。
「欲しい」と声に出しながらもらいながら、引っ張ってもらうエクササイズをします。

日常生活のなかではなく、セラピーやワークといった特別な場面で、ただ「欲しい」と声に出すことは、昔表現できなかった感情を、表現することにつながる場合があるのです。

過去に欲しいという表現ができなかったという記憶につながることがあります。これを欲しいと言ったら、お母さんが困るから、あるいはひどく怒られるから人に迷惑をかけてしまうから、あるいは悲しませてしまうから・・・

声を出すことで、のどのブロックがはずれ、引っ張ることで、肩や腕のブロックがはずれ、ブロックされていた生命エネルギーがふたたび流れ出します。

閉じ込めていた感情は、思考と感情と行動を同時に表現することで、早く解放されると言われています。大きなトラウマに関しての感情解放は、複数回かかります。

クライアントによっては、背中で押し合うこともありますし、足で蹴る・踏みつけたり、手でクッションを叩いたり・・・とそのクライアントに必要なことを行います。

バイオシンセシスから見た思考型・感情型・行動型の特徴

人それぞれに「思考」優位型、「行動」優位型、「感情」優位型と特徴があります。

「思考」優位型の人は、物事を理路整然と考える傾向があります。その反面人を思いやる心、配慮に欠けてしまいがちです。そして自分自身の感情も抑え込んでしまいます。

「行動」優位型の人は、後先考えずに行動を起こしがちです。後になって後悔したり、人に迷惑をかけてしまったりしてしまいます。

「感情」優位型は、冷静に状況を見極めるのではなく、情に流されて物事を動かしてしまいます。そのため、収拾がつかなくなることもあります。

たとえば、思考型のクライアントに私がよくたずねるのが、「今どんな感じですか?」です。

考えることは得意ですが、感じることは得意ではありませんので、この質問をすると、考え込まれる方がとても多いのです。

逆に「どんな感じって、どういうことですか?」と質問される方もいます。今ここでの自分の体を感じずらい人は、感情も鈍磨していることが大半です。

一言で感じると言いますが、感情の喜怒哀楽以外にも、身体の感覚として味覚・聴覚・感覚・触覚・嗅覚もあります。

日常でのエクササイズ

思考優位型の人は、身体の感覚に意識を向けるだけでもかなり変わってきます。

食事をゆっくり味わうとか、通勤中、風を感じてみるとか、雀の声に耳を傾けるとか、デスクに向かっているときパソコンに触れている手を感じてみるとか、外の空気を吸ってみて、鼻から通る空気を感じてみるとか・・・

身体の感覚を感じることができるようになれば、心で起こってくる喜怒哀楽の感情も徐々ではありますが、スムーズに感じるようになってきます。感情優位型の人は、物事に対して、客観的に見たらどうなるだろう・・と常に考える癖を身につけるよう心がけます。日常のトレーニングとして、起きている状況を具体的に話すあるいは、書くということをすれば、客観性が身についてきます。

行動優位型の人は、何かを始める前に、一息つくことをお勧めします。
まずは、深い呼吸を3~5回してください。そうすることで、考えたり、感じたりする時間が持てるようになります。

エクササイズやワークを通じて、自分らしく生きていけるのはもちろん、バランスを取りながら生きていけるようになります。